おばあちゃんの手
わたしは高齢者福祉関係のお仕事をしているゆえ
毎日たくさんのおじいちゃんおばあちゃんと会うんです。
おばあちゃんの手って、なんであんなにあったかくてやわらかなのだろう。
毎日毎日手を握る機会があって、お仕事だからいつも緊張感は伴ってはいるけれど、でも、その瞬間は、とっても安心するのです。
老いてしまって、少しずつ出来なくなることが増えているけれど、ふとした時に見せる手の動きっていうのかな、手つきがね、「ああ、若い頃はちゃきちゃき動いてたんだろうな」とか「丁寧に仕事をするタイプだったんだろうな」とか、想像できて楽しいんです。
新年のイベントで鏡餅づくりをした時なんてね、手つきが、現役バリバリの主婦!
私なんて、お餅、うまくこねられなくて、ひびが入ったようなブサイク~なお餅しか作れなかったのに、おばあちゃんたちはとっても上手にまるーく作ってて感激。
思わず「すごいー!」って言ったら、横にいたおばあちゃんに「そりゃそうよ、ずーっと主婦だったんだもの」って。
当たり前のことなんだけど、しみじみと「ああ、そうだよなあ」って。
何十年も主婦をやって、そこで培ったものは、そんなに簡単にできなくはならないよなって。
子育て、料理、掃除、洗濯、、、今ほど便利な世の中じゃあないから、沢山の大変な手仕事もあっただろうし。
なんだか重みがありました。
沢山のことを乗り越えた手、そりゃああんなに安心するのも当然だ。
もっともっとありがたみを持って握らねば。
わたしもあんな手になれるよう、もっともっと頑張らねば。
やってやろーー!